Football life
~サッカーと人間関係からわかる自分の秘密~
『考えていることを行動して現実になる
行動と思考両方に対してのコーチングが重要』
「思考は現実化する」と自己啓発の本で言われていますが、今日サッカーを指導していて思考が現実化することの意味がよくわかりました。
人は意識的なのか無意識的なのかは別として、自分の考えた通りに行動します。
つまり、選手を観察すればその選手が何を考えているだいたいわかります。
(何も考えていないということもわかります)
サッカー現場では、『〜しろ』『〜したほうがいい』という行動ベースのコーチングが多くあります。
行動に対してのコーチングも大事ですが、その行動を決めている思考に対するコーチングも重要です。
ここでよくある選手の頭の中のパターンを紹介します。
1 何も考えていない状態(行動ベース)
ただボールを追いかけるだけでその時の感覚でプレーしている選手
(これまで能力だけでサッカーをしてきた選手に多い状態、能力だけで突き抜けられる選手は滅多にいない。)
2 思考が混乱している状態(思考ベース)
机の上の勉強はできるが実戦で使えなる知恵がない状態。
(止まっている状態では考えることができるが、体を動かすと考えられなくなる。思考と行動両方働かせることができない選手)
3 思考が整理されている状態
状況に合ったプレーが選択できる状態。
(思考と行動両方働かせることができる選手。)
それぞれに対してのアプローチの仕方
1 何も考えていない選手はまず、自分が何も考えていないことを知ってもらえるようにコーチングします。
例えば『今何を考えている?』 と問いかけます。たいていボールを持っていない時間は何も考えていない。
何も考えていない状態に自分で気がつくと考え始めます。
2 混乱している選手には目的をシンプルにするようにアプローチします。
考えながら体を動かすようなトレーニグを入れます。
3 トレーニングを複雑にして、思考と行動に負荷をかける。
現在高校生を指導していますが、考えながら体を動かす能力が本当に低いと感じます。
1行動も思考もできない選手
2行動はできるが、考えることができない選手
3考えることができるが、行動ができない選手
4行動も思考も両方できる選手
この4パターンがあります。
1が一番弱く、4が一番強いチームになります。
行動ベースのトレーニングだけでなく
『考えながら走る』 思考と行動を同時に働かせるトレーニングもサッカーでは重要になります。
考えながら体を動かすトレーニグは、ラダーを使って掛け算したり、ボール回しの時に3の倍数は数えないようにしたり、リターン禁止、タッチ制限を加えるなどいろいろです。
サッカーを愛して
サッカーに傷ついて
それでもサッカーが大好です。
久保田勲のプロフィール
最後までお読みいただきありがとうございました。
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