いつもスクールでは、最後に必ず試合をやっています。ある日のこと、試合が終わって整列をする時に、ちょっとふてくされたような顔をしているAくんを発見しました。
気になった僕はAくんに話しかけてみました。
僕:A、ふてくされたような顔してるけど、どうした?
A:・・・。
僕:今Aくんのなかに何があるの?
A:僕がボールをけろうと思ったのに、Bちゃんが全部やっちゃうんだよ。
(なんとかなんとかで。。。。。。)
僕:Aくんがボールを蹴りたかったのにBちゃんに全部やられちゃったって事?
A:そう。
僕:それでどう感じたの?
A:嫌だった。
僕:そっか。それが嫌だったんだね。
と、
Aくんの中にあるありのままの気持ちを受け取っただけで、対話は終わり、挨拶をしてその日は終了。
でも、じつはそれから翌朝までずっと僕はもやもやしていたのです。
なのでず〜っとこのもやもやがなにか考えて、深めていました。
そしてわかったのが、僕が、子どもの気持ちを受容する、寄り添う、というところで終わってしまったことが残念だったということ。
そして、本当にしたかったのは、彼の中にある気持ちを、変換して、自分で選択する力を身につけてもらうことだったのです。
大事なのはパワー。
パワーとは何かというと自分で選択し、現実を変えていくという力です。この場合Aくんは「Bちゃんがボールを蹴ってしまうから僕はできなかった。」という、自分には力がないというポジションにいます。
できなかったという残念な気持ちや、諦めてしまった気持ちなどを受容した後に「自分がボールを蹴る!」という願いをかなえるために自分で何が出来る?という問いを投げることで、初めて自分のできることを考え始めます。
ステップとしては
1気持ちを受容する(感情を感じるスペースが出来る)
2自分の願いに気がつく
3アクションを起すというステップです。
今の自分の気持ちを受容することで、自分の今感じていることがわかります、今回なら嫌な気持ち。
そして感情の下には願いが隠されています。
(ネガティブな気持ちが湧いてくる時は、自分の願いが叶わなかったときです。)
自分の願いがわかれば、そのために自分でやれることもわかり、自分で考えて行動できるようになるのです。
子どもは自分の気持ちをなんとなく感じでいますが、言葉として表現することがまだ身に付いていないことも多く、自分がほんとうは何をしたいか、しっかり理解することもできません。
このような感じで主体的に、自分の頭で考えて行動できるよう北杜/茅野サッカースクールではサポートしています。
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